Rotorua Japanese Community Friendship

Global Fest / Japan Village

グローバル・フェスト/ ジャパン・ヴィレッジの取組み

「グローバル・フェスト」(Global Fest)は、ロトルア・マルチカルチュラル・カウンシル(ロトルア多民族協議会)が主催する国際色あふれるイベントです。

 

ロトルアはマオリ人口が多く(人口の約3割、全国平均の約2倍)、マオリ文化が豊かな街として知られていますが、また、別の3割は海外出身者で、多様な民族が織りなすマルチ・エスニックな街です。

 

その特力を活かし、交流を深めようと、「グローバル・フェスト」が企画され、2010年で3回目となりました。

1回目…2007年10月27日

2回目…2008年11月15日

3回目…2010年11月13日

 

ロトルア・インターナショナル・スタジアムを会場に、16のテントが並び、これを「ミニ・パビリオン」=「ヴィレッジ」として、各国・各民族の文化を紹介する展示やフード・バザー、ステージでのパフォーマンスなどが繰り広げられます。

 

1・2回目の「ジャパン・ヴィレッジ」は、ロトルア在住の日本人コミュニティとしてまとまったものがなかったため、ポリテクで日本語教師の経歴があり、日本との交流経験があるNZ人・Nさんが世話役をしていらっしゃいました。それを、数人の日本人の方が手伝う、という形でした。

 

和太鼓チーム「ロトルア楽鼓」は、ジャパン・ヴィレッジとは別に、ステージ部門で独自に、第1回グローバル・フェストの企画ミーティングから参加していました。

 

3回目では、Nさんが不在であること、誰も「ジャパン・ヴィレッジ」参加申込をしていなかったことなどの事情で、「こぶし会」として取り組むことになりました。

「ロトルア楽鼓」も、もちろん和太鼓演奏で参加するので、両者が、「ヴィレッジ」とステージ双方、連携して”日本人コミュニティ”として取組んだ最初の回となりました。

 

その取組みやフェスト当日の様子は、アルバムの画像でご覧ください。

 

<2010年「ジャパン・ヴィレッジ」内容>

・旗・幟・鯉のぼり製作

・ミニ和風ガーデン

・バザー…寿司、抹茶のお菓子、冷茶、竹の花器

・ワークショップ…折り紙、ミニミニ鯉のぼり、浴衣着付け

・ステージ…和太鼓演奏

 

 

<取組みの感想と課題>

・参加して「楽しかった!」という声が多かったのは、何よりの収穫です。

 

・主催者(マルチカルチュラル・カウンシル、以下「MEC」と略)の取組みや宣伝が遅く、全体の参加者が前回よりかなり少なかったことが、どのヴィレッジにも財政的に響きました。

 これは、MEC自体、財政的な基盤を持たないボランティア団体で、幾つかの財団の寄付に頼っているため、毎年その寄付が出るかどうかを待たないといけないという事情があるためです。

 しかしながら、イベントを行うこと自体や会場の押さえは、数カ月前に決定される訳で、一般市民への宣伝が2週間前というのは、あまりにも遅すぎます。この点は、事後ミーティングで、各ヴィレッジから意見が集中した点です。

 

・「ジャパン・ヴィレッジ」としては、日本人コミュニティが取り組み実質的な初回という位置づけだったので、備品等全てを今回初めて整えることを考えれば、ある程度赤字はやむを得ないだろうと覚悟していました。ともかくも、できるだけ多くの人に「グローバル・フェスト」をスタッフの立場で体験してもらうことが、一番の目的でしたので、その点では、まず目標を達成したと評価してよいと思います。

 

・今回の体験を基にして、次回以降は財政面でも十分な準備・対応が必要になります。以下の点を、皆さんの共有財産として、積み重ねて行けたらと思います。

 

1 スタッフの視点を持つ人を、十分に確保する必要があります。

  「手伝い」ではなく、企画・準備・本番・片付けに、ハマって参加できる人を!   特に、朝の準備からの人数が大幅に不足でした。

 

2 フードバザーなど、コストを抑えて利益を出すためには、自分たちで作る必要があります。そのためには、人手が必要です。この点を、次回は、十分時間をかけて話し合いや準備できたらいいなと思います。

  

 今回の取組みで、沢山の方に協力していただきました。

 それぞれの方の声かけで参加・手伝いをしてくださって皆さんへも、この場を借りて、改めて、ありがとうございました。

 

 イベントは、誰かが裏方や準備をして作るから出来上がるもの。

 準備されたものに参加して「楽しかった!」という体験から、次は、作る側になってくださる人が増えることを心から願って……。

 「祭り」は観客で通り過ぎるより、造り上げる課程の方が、もっともっと楽しいものです。大人はもちろん、子どもたちにも一緒に、その体験をしてもらえたらいいな〜と思います。